2009年 05月 25日
筋肉は伸ばすと気持ちが良いのか悪いのか
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一般に、長時間イスに座って仕事をした後、立ち上がって大きく伸びをすると気持ちが良い、だから身体を伸ばすこと、筋肉を伸ばすことはいいことなのだと思われてきましたが、これはとんでもない間違いです。
確かに、長時間イスに座って仕事をした後に伸びをすると気持ちがいいのですが、これは筋肉が伸ばされることで気持ちがいいのではなく、長時間伸ばされた筋肉を縮めてやるから気持ちがいいのです。
長時間机に向かって勉強をしたり、仕事をしている時、上半身はやや前傾ぎみになっています。つまり、首は少し前に傾き(前屈して)、肩と背中の筋肉は少し丸くなっています。言い換えれば、首の後ろの筋肉、肩と背中の筋肉は押しなべて引き伸ばされているのです。
また、イスに座る姿勢は、立っている姿勢に比べると、腰の筋肉もかなり伸ばされています。
そんな状態を長く続けた後、立ち上がって大きく伸びをすると前屈していた首が丸くなっていた肩や背中が無理のない正しい姿勢に戻り、伸ばされて疲れが溜まっていた首の後ろ側の筋肉、肩と背中の筋肉、腰の筋肉がようやく一休みできます。だから気持ちいいのです。
伸びをして筋肉が伸ばされたから気持ちがいいのではなく、伸ばされた筋肉が伸ばされることから一時的に開放されたから気持ちがいいのです。
しかも、イスから立ち上がって伸びをする時、ほとんどの人は身体を後ろに反らして伸びをします。ただ天井に向かって真っ直ぐに伸びをするのではなく、首をやや後ろに傾け、腰も後ろに反らせて伸びをします。つまり、つまり、前屈していた首を逆方向に反らし、腰を逆方向に反らすのです。なぜ、そうするかといえば、その方が伸ばされていた筋肉がリラックスできて、気持ちがいいからなのです。
by KENZOKASE
| 2009-05-25 15:43